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ところで、この適温の空気を客室に送りこむ送風口は天井にあるが、空気を供給するエンジンは客室よりも低い位置の主翼にあるため、床下から天井にダクト(配管)を通さなければならない。ところが、客室にはダクトを通すスペースがないので、胴体(壁のなか)を通すしかないのだ。その結果、客席に沿って備えられている窓のいくつかは、ダクトを通すための犠牲となる。エンジンのある主翼付近の胴体には、何ヶ所か窓のない座席があるのにお気づきだろうか。不運にも窓のない席を割り当てられた人はがっかりされるだろうが、客室内を快適な温度に保つためには仕方がないのだと、大目に見てほしい。大型旅客機では機内の空調を1ヵ所で行なうと、冷えすぎの場所や暑すぎる場所ができてしまうため、機内をいくつかのゾーンに分け、個別に空調を行なっている。ジャンボ機(ボーイング747)では、このゾーンは7つに分けられている。